XYZプリンティング 3Dプリンター

【ユーザー様活用事例 5】Shiruba 様

Shiruba社はXYZprintingの『MfgPro230 xS』で開発プロセスの高度化に取り組んでいます。

Shirubaは1980年に設立された名門アクアリウムフィルターメーカーです。同社は研究開発、オリジナルデザインメーカー(ODM)、代理店ビジネスで30年の豊富な経験を持っています。さらに、Shirubaはヨーロッパ、アメリカ、日本などに製品とソリューションを提供しています。


Shirubaは、XYZprintingのMfgPro230 xSを利用して、高品質で複雑な機械的特徴を持つ革新的なアクアリウムフィルター部品を製造しました。
MfgPro230 xSは、信頼性の高い高品質な3Dプリントソリューションを継続的に提供し、製品の開発と製造工数を向上させます。
CTO, Hugo Lin
アクアリウムフィルター部品

目的:効率的なハングオンフィルターの試作

効率的なハングオンフィルターは、アクアリウムに清潔で安全な環境を提供します。
ハングオンフィルターには3つの重要な設計目標があります。それは、良好なろ過、簡単なセットアップとメンテナンス、そして低ノイズでの操作です。
高品質のハングオンフィルターとは、淡水・塩水関係なく、あらゆる種類の魚や水族館の環境維持にとって、欠くことのできない重要な要素となります。

開発への取り組み

組立時の試作品制作

組立時の試作品制作は、複雑な形状と精密なフィット性が要求されるため非常に困難です。
このような設計をCNC機械加工で試作化する従来の方法は、検証にコストと時間がかかるだけでなく、創造的な開発まで手を回すことができないという問題がありました。
しかし、レーザー焼結法(SLS)プリンターは、効率良く設計を調整することが可能です。XYZprintingのMfgPro230 xSを利用することで、コストと時間を抑えながらも、創造的な開発ができるようになったのです。

1. 設計とカスタマイズの精度

吊り下げフィルターの設計が水槽のサイズに合わせて最適化されていない場合、ろ過の効率や魚の健康など全体的な影響を及ぼします。
高精度な試作品を使用したテストは、重要な設計検証の1つです。
レーザー焼結法(SLS)プリンターを使用すると、従来のCNC成形と同等以上の良い試作品が製造できます。

設計とカスタマイズの精度(1)
設計とカスタマイズの精度(2)

2. 試作品を作成して、より速い生産性と低コストで設計を検証する

従来のCNC機械加工で作成した水槽ポンプの試作品は非常に高価であり、繰り返し行うべき検証が制限されてしまいます。
繰り返し検証が行えない場合、設計チームはシステムを最適化することができず、高品質な設計ソリューションを実現できません。
以前の経験に基づくと、試作品をCNC機械加工するコストはMfgPro230 xSを使用した時と比較し、約10倍ほどになります。

3. 試作品の制作時間を短縮

研究開発段階での新しい設計コンセプトは、概念実証(POC)およびエンジニアリング検証テスト(EVT)の段階を通過する必要があります。
これら2つの段階は、通常最大1か月の期間を要します。ですが、3Dプリンターによる試作品造形に移行することで、1週間未満で達成することが可能となりました。
つまり、試作品製作にかかる時間が短縮されたたけでなく、さらに重要な最終設計を繰り返し実施することが可能になり、検証の質も向上したということです。

成果

SLS 3D印刷技術のおかげで、プロトタイプを迅速かつ効果的に生産できます。
これらの利点により、設計開発・試作品造形および検証のプロセスが劇的に改善されます。

ShirubaとXYZprintingとのパートナーシップは、伝統的な製造業界を変革し、業界最先端の製品開発プロセスを改善および強化していきます。

The electrical power aquarium of Shiruba introduction

Leardon Solutions
企業データ
Shiruba 設立:1980年 本社:台湾 URL:http://poweraquarium.com/en/about.php