XYZプリンティング 3Dプリンター

【ユーザー様活用事例 1】株式会社SELECT D 様

アナログとデジタルそして素材の良さを知り尽くしたプロ集団
株式会社SELECT D様が活用する3Dプリンターとは?

株式会社SELECT D様(以下SELECT D)は、東京藝大彫刻科を卒業したスタッフで創業した3D専門技術とデザイン力を活かしてお客様のものづくりをサポートする3Dコンサルティング企業です。高い技術力と知識を持つ少数精鋭のプロが、芸術家や建築デザイン、フィギュア等の玩具業界を中心にコンサルティングを行います。
お話しを伺ったのは代表取締役および創設者である布山氏・名嘉氏、アートセクションデジタルモデラーの今井氏とワッチャラ氏です。


少数精鋭であらゆる分野の3Dデザインコンサルティング事業を展開

株式会社SELECT D 様 オフィス

彼らがコンサルティングを行う美術・玩具業界のものづくり工程は、アナログ(手作業)での作業が主流となりますが、SELECT Dでは、自社の強みであるデジタル技術を取り入れることで、お客様の製品価値の向上に繋がるコンサルティングを目指しています。その一つが、アナログ手法・デジタル手法・素材知識を最大限に生かしお客様のオーダー内容に適したアウトプットを行うことによる完成度の高いコンサルティングの提供です。そこで彼らのマストアイテムとなったのが3Dプリンターでした。

今回は2020年3月に導入したXYZ社製3DプリンターPartPro150 xP導入選定のポイントと活用方法について伺いました。

小規模な会社だからこそ、手頃な価格で総合的なバランスの取れた3Dプリンターが必要

XYZ社製3DプリンターPartPro150 xP導入選定のポイントと活用方法について教えてください!

<選定のポイント>
  • 出力できる大きさが150mm角ある機種
  • イニシャルコスト、ランニングコストが安価であること
  • 省スペースで設置できる3Dプリンター
代表取締役名嘉氏(左)と布山氏(右)
代表取締役名嘉氏(左)と布山氏(右)

名嘉氏:最初は精度が良いが造形エリアが小さな3Dプリンターを使用していましたが、しかし造形エリアが小さいのでお客様のオーダーに柔軟な対応ができず実用的ではありませんでした。PartPro150 xPのようにある程度造形サイズが大きめな3Dプリンターを持つと造形したい形状の自由度が高まります。例えばちょうど今日も社内で真空成型の型モデルを作成しようと打ち合わせしていましたが、造形エリアが小さなプリンターではサイズが合わなく造形できません。アイデアが有っても試作を外注するとなるとフットワークも遅くなるし、二の足を踏んでしまいます。

布山氏:小さい会社なので価格は非常に重要なポイントです。あとは道具の使い方を理解しているので、総合的にバランスの取れた3Dプリンターが必要でした。3Dプリンターで造形する際は、社内のPartPro150 xPと外注と使い分けをしてます。大きいアートやモニュメントを作成する時は協力会社さんへお願いします。我々は仕上げの方法を知っているので精度の出る光造形を自社で使って、芸術作品やモニュメント等は外でFFF方式を使ってます。

PartPro150 xPは形状が綺麗なので、見栄えしてくれます

今井氏とPartPro150 xP
今井氏とPartPro150 xP

PartPro150 xPの出力作業をしている今井さんに伺いますが、使い勝手はどうでしょうか?

今井氏:藝術やアート支援の分野にアウトプットするので、3Dプリンターで出力後に見栄えする様に研磨したりクリア塗装したりしますが、メッキ加工の定着性もあるし、不透明塗装も形状が綺麗に出ているので見栄えしてくれるのが良いですね。ただ、導入当初はサポートが付かない配置の最適解がわからなかったので、多少苦労しました。今では、形状によってサポートが少ない配置がわかってきて、オートでサポート生成後にマニュアルで調整しています。ほとんど落下などの失敗はなくなりました。でも最初は苦労しました。

PartPro200 xTCSを調整するワッチャラ氏
PartPro200 xTCSを調整するワッチャラ氏

XYZプリンティング社に期待する事は何かありますか?

今井氏:PartPro150 xPではProBasicレジンを使用してましたが、今ではProPreciseSLレジンを使用しています。0.5mm程の薄くて長い形状が出力できたのは今後も期待できると感じました。あとは早くグレーの材料を試したいです。

布山氏:実は知り合いからPartPro200 xTCSを借りて、カラー出力を試しています。

ワッチャラ氏:主に出力担当しているのですが、FFFはヘッドとプレートの間は名刺1枚分の隙間と言われているのですが、この機種は2枚分が最適だと思います。

名嘉氏:XYZさんには、同じ機種のユーザーに対して情報共有できるWebラインが有ると良いなって感じてます。3Dプリンターを使うには、ある程度3Dプリンターの傾向を理解する事で用途に応じた出力を行うことも重要かと思います。

SELECT Dの新たな挑戦

株式会社SELECT D の皆さん

名嘉氏:新しくネット販売ビジネス、3Dアート、3Dスキャニングによるリバース事業を考えています。これからはオンラインでお客様と繋がる機会も増えると想定して動き出しています。

布山氏:弊社スタッフは彫刻力、空間認識力を持ち、様々な問題解決を通して創造することを楽しみに仕事しています。これからはおしゃれであり、芸術的であり、何か各々ものづくりに対する夢を育てるお手伝いをしたいと考えています。

おしゃれで芸術的なものづくり。ワクワクが止まらない取材でした。SELECT D様のさらなるご活躍が楽しみです。


株式会社SELECT D
企業データ
株式会社SELECT D 設立:2018年 本社:東京都文京区 URL:https://sel-d.com