従来製造よりも約60%コストカットも?!3Dプリンターで作る治具製作
2012年にブームを巻き起こした3Dプリンター。昨今では、付加製造・・・AM技術と呼ばれ、たくさんの人に知られる存在になりました。
“もうすでに1台は入っている” というお客様も多く、おおよそは「試作」作成の目的で活用されています。
今回は3Dプリンターをさらに活用してコストダウンを図る為の方法として、治具の設計・製造への活用についてご紹介します。
INDEX
治具とは
治具 | 加工や組立等のものづくりの工程において部品を固定するとともに工具等の作業位置を指示する道具。 |
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治具はものづくりのさまざまな工程で活用されています。「ワークの加工、後処理 組立、検査」のどの過程でもその工程に合った治具が使われています。
- ワーク加工
- 固定治具
- 切断治具
- 溶接治具
- 曲げ治具
- かしめ治具
- 後処理
- 塗装治具
- メッキ治具
- マスキング治具
- 組立
- 組み立て治具
- 位置決め治具
- 検査
- 検査治具
- 測定治具
治具を3Dプリンターで作成
治具を3Dプリンターで作成した場合のメリットは...
- 変更への即時対応
- 小ロットの治具に対応
- 軽量化
- 製作時間削減
- 製造コストの削減
- 在庫レス・現地生産による物流コストの削減
また、製品設計で使用した3Dデータを治具に活用することもできます。
治具設計のここがポイント!
治具を3Dプリンターで作成する際のポイントは、3Dプリンターの特徴を生かした設計が必要です。より軽く、強く、効率的な設計をおこないましょう。
- 1.3Dプリンターに向いてるパーツの選定
- ・ 治具の使用用途、材料、強度等を考慮し、3Dプリントで製作するパーツを選定する。
- 2.ハイブリッドの設計
- ・ 検査治具など精度を必要とする場合は従来工法の切削等と組み合わせることによって補完する。
- 3.多機能化
- ・ パーツの一体化:パーツ点数の削減、組み立て工数の削減。
- ・ 軽量化:中空形状、ラティス構造、トポロジー最適化を使用した軽量化。
- 4.3D ddrintableなデータの作成
- ・ 3Dプリンターならではの体積、高さを考慮したデザインと配置。
- ・ 造形後の後処理を意識した配置やサポートを考慮したデータの作成。
基本的にデータのアンダー部分と中空部分にサポートが設計されるためサポート除去面に品質の影響を受けたくない箇所は上向きに配置する。
活用事例
実際に治具を3Dプリンターでつくられた企業様の活用事例は資料ダウンロードにてご覧ください。